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初心者でも簡単!0から学ぶ自作キーボード
(第3回 道具類編)

キーボード

さて、第3回は道具類編です。
いくらパーツを買い揃えても、道具が揃っていなければ、自作キーボードを組み立てることはできませんからね。
私も小さい頃に苦い思い出があります。
プラモデルを買っていざ作ろうとしたのに、接着剤とニッパーが家になくて、泣く泣く未完成の量産型モビルスーツを二階の窓からぶん投げました。
そんな悲しい末路にならないためにも、必要な道具は必ず揃えておきましょう。

プラモデルのくだりは嘘じゃね?

嘘だ!(レナ風)

ではいきます。

はんだごて(必須)

はんだ付けが必要なPCBにはんだごては必須です。
それがないと、スイッチを取り付けることができません。
なら、どんなはんだごてを買えばいいのか? という疑問にぶち当たると思います。
ぶっちゃけ、スイッチを取り付けるだけなら、1000円ぐらいの安いもので問題ないでしょう。
ちなみに私が使っているのは、白光のFX510-01
温度調節機能はありませんが、なんの問題もなくはんだ付けすることができました。
ですが、付属のはんだごて台とはんだ、はんだ吸い取り線は使い物になりません。
はんだごて台は超不安定。
はんだの量は超少ない。
はんだ吸い取り線は超吸い取らない。
以上の理由から、付属品は使わないほうがいいでしょう。

安いはんだごてでも事足りるわけですが、LEDを実装したい場合は注意が必要です。
LEDは高温に弱く壊れやすいので、温度調節機能のあるはんだごてがベストかと。
自作キーボードの愛好者から絶大な人気を誇るのが、白光のFX600
価格は4000円ほどしますが、これを買っておけば間違いないのではないでしょうか。
実は、私もこれを買おうと思っていたところです。
ちなみに、Amazon(マーケットプレイス)では、温度調節機能付のはんだごてセットが2000円ほどで数多く販売されおり、そのほとんどが高評価を得ています。
私は念のため、それらを片っ端からサクラチェッカーで判定にかけました。
結果はご想像にお任せします。

それと、PCBに実装するLEDはこのような代物です。

第2回では、難易度の点からあえて説明を省きましたが、私の気分しだいでLEDについて解説するかもしれません

はんだごて台(必須)

はんだごては何百度という高温になるので、一歩間違えば自宅が全焼してしまいます。
風向きによっては向こう三軒両隣にまで飛び火し、戦犯であるあなたは、二つの意味で大炎上して人生がそこで終了です。
そうならないためにも、はんだごて台は必ず用意しておきましょう。

白光のFX510-01に合うはんだごて台は、gootはんだごて台ST-11
白光のFX600に合うはんだごて台は、白光こて台 633-01

※白光のFX600はgootのST-11にフィットしません。

はんだ(必須)

はんだはこんな感じのものでいいでしょう。

goot 高密度集積基板用 鉛入りはんだ Φ0.6mm スズ60%/鉛40% ヤニ入り SD-60

ご存知のとおり、鉛は有害物質。
吸引には注意が必要ですが、鉛入りのほうが扱いやすいです。
逆に、鉛フリー(無鉛はんだ)は融点が高く、初心者には扱いにくいかもしれません。
線形は0.6〜0.8mmでいいと思います。

はんだ吸い取り線(ほぼ必須)

はんだを盛り過ぎたときや、スイッチを外すときには、はんだ吸い取り線が必要です。

gootはんだ吸取り線 3.0mm幅 ステンレス口金付き ディスペンスケース入り 2m巻き CP-30Y 日本製

上のリンクのはんだ吸い取り線は、先日私が購入したものですが、ぶっちゃけどれでもいいと思います。
ただ、レビュー評価の低いものは避けたほうがよろしいかと。

はんだ吸い取り機(あると便利)

はんだ吸い取り線だけでもスイッチを外せるのですが、正直言って、かなりの手間がかかります。
スルーホール(PCBの取り付け穴)に流れ込んだはんだが、なかなか吸い取れないんですよね。
なので、はんだ吸い取り機があると便利です。
こんな感じのもの。

白光 スッポン No.18G

これも先日、私が購入したものです。
私はどちらかと言えば誠実派のイケメンなので、その証拠をお見せします。

ちなみに、あわせ買い対象の商品は、合計金額が2000円以上でなければ購入することができません。
なので、ピンセットを買って合計金額を調整しました。

フラックスとフラックス洗浄剤(あると便利)

フラックスというものは、はんだ付けを綺麗に仕上げたり、はんだ除去をしやすくしたり、なにかと役に立つアイテムです。
フラックス洗浄剤は、それを洗うもの。
とはいえ、スイッチをはんだ付けするだけなら、無理して買う必要はないかと思います。
フラックスをはんだ吸い取り線に塗ると、はんだがより吸い取りやすくはなりますが。
まあ、これはお好みで、

ドライバー(必須)

ドライバーはケースとPCBをネジ止めするのに使います。
ケースに付属するネジの太さは2㎜だと思いますので、それに合ったドライバーを用意すればいいでしょう。
ドライバーセットは百均にもあると思います。

キープラー、軸プラー(ほぼ必須)

キープラーというものは、キーキャップを外すアイテムです。
市販のメカニカルキーボードを購入すると、たいていこれが付属しますよね。

軸プラーはプレートからスイッチを外すためのアイテムです。
むろん、はんだ付けされたスイッチを外すことはできません。
はんだ付けをする前、スイッチの位置決めをしたり、打鍵感を確かめたり、はたまた壊れたスイッチを交換したり、そんなときに軸プラーが必要になってきます。

その両方が2in1になった商品がこちら。

メカニカルキーボード 2in1 両用 キートップ引抜工具 キーキャップ&キースイッチ キートップ 引き抜き工具 キーボードメンテナンス用工具 引き抜けるキー

グリス(ほぼ必須)

グリスは、スタビライザーのカチャカチャ音を緩和させるために使います。
これはスペースキーのスタビライザー。

赤く囲った場所。
針金とプラスチックが接触する部分に塗ることで、不協和音を抑えられるわけです。
画像ではわかりにくいと思いますが、針金が通る穴にグリスを塗ることが重要です。
自作キーボードでは、Super Lubeの多目的グリース(Amazonで1500円ほど)が定番ではないでしょうか。
ただ、個人的な感想としては、プラスチック用の安いグリスでじゅうぶんだと思います。
ホームセンターなら数百円程度で買うことができるでしょう。

ちなみに、Super Lubeの多目的グリースのリンクは貼りません。
なぜなら、Amazonでは子供が見てはいけないページに分類されているからです。
なぜそうなっているのかは謎ですが……。

さて、第3回は以上となります。
第4回は組み立て編をお送りする予定ですが、ぶっちゃけ、組み立てるキーボードがありません。
なので、今ある自作キーボーを全バラし、画像付きで解説する予定ですが、なにぶん、手間暇がかかりますので、記事の掲載には時間がかかると思います。
せっかちな方は、YouTubeの自作キーボード関連の動画を視聴し、かつ、本講座を第1回から読みあさり、存分に好奇心を高めておいてくださいね!

第1回(お手軽キット編)
第2回(パーツ編)

いや、俺、アニメ見るのに忙しいし

あたし、半沢にはまってるし

では、ごきげんよう。

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