先日、ニトリのジオーネの記事を掲載しましたが、今回、新たにニトリのフォリストを購入しましたので、それについてレビューしたいと思います。
ちなにみジオーネのレビューはこちら。
ジオーネも座り心地はそれなりに良かったのですが、レビューに記載した悪い点がどうしても気になり、フォリストを買い直したという次第です。
本来、第一候補はフォリストでした。
ですが、フォリストの納期が大幅に遅れるということもあり、前回は第二候補のジオーネを購入したんですよね。
ちなみに価格は、ジオーネが約4万円。
フォリストが約3万円(※執筆時は3万円でしたが、残念ながら現在は39900円に値上がりしてしまいました……)。
価格だけ見ればジオーネのほうがランクが上ですが、試座した感じでは、フォリストのほうが座りやすかったです。
なのでフォリストが第一候補となりました。
まあ、座り心地については、あくまでも個人的な感想ですけど。
では、フォリストの良いところと悪いところを、ジオーネとの比較対象を交えて述べさせて頂きます。
フォリストの良いところ
座面が広い
フォリストの座面は広いので窮屈さを感じません。
私は身長が168センチの普通体型のおっさんですが、余裕を持って座面の上であぐらをかくことができます。
ジオーネのほうがやや座面は広いのですが、フォリストは一般的なチェアと比べても座面は広いほうだと思います。
それと、この記事をご覧になっている方であれば、ニトリのメッシュチェアの【クエト】も候補にあがっていると思います。
ですが、クエトの座面はフォリストやジオーネに比べて狭いです。
2万円というお手頃価格ではありますが、ある程度の開放感を求めるのであれば、クエトは候補から外したほうがよろしいかと。
しかもクエトの最低座高は高めに設計されているので、小柄な方は素足が床につかないかもしれません。
座面高(昇降) | |
クエト | 47~55cm |
フォリスト | 43.5~50.5cm |
ジオーネ | 44~54cm |
フォリストとジオーネの座高についての感想は次の項目で。
座高を一番低くすると素足でも足裏がぴったりと床につく
私のような短足は、座高を最低にしないと足裏がぴったりと床につきません。
店舗で試座するときは靴を履いているのでそれがわかりにくいですが、できれば靴を脱いで試座したほうがいいでしょう。
足裏がプラプラ浮いている状態では常に太もも裏に負担がかかり、長時間イスに座ると疲れも倍増します。
台(フットレスト)の上に足を乗せるという解決策もありますが、あれはあれで邪魔なんですよね。
ですがフォリストなら安心です。
身長168センチの私が深く腰をかけても、このように素足で足裏がぴったりと床につきます。
現に、足がプラプラすることがないので、長時間のパソコン作業でもまったく疲れを感じません。
自宅でワークチェアを使用する場合、素足を基準にしての座高チェックを忘れずに。
公称値ではフォリストよりもジオーネのほうが最低座高は高いのですが、実際に私が座った感覚では、ジオーネのほうが最低座高は低く感じられました。
もしかしたら個体差だったのかもしれません。
まあ、私のように足が短い方でもフォリストであればなんら問題はないでしょう。
座面がグラつかない
フォリストは座面を前後に調節できる機能はありません。
座面を前後に調節できると、よりフィットする思いますが、その反面、デメリットも存在します。
その調節機構にわずかな遊びがあり、座面も少しだけカタカタとグラつくんですよね。
まさにジオーネがそれでした。
ジオーネは座面を前後に調整できるのですが、固定した状態でも座面が前後にカタカタするので気になって仕方ありません。
ですが、フォリストにはもとももその機能がないので、座り心地は常に安定しています。
多機能は多機能なりのデメリットが存在しますので、神経質な方はフォリストのようなシンプルな機能のイスを選ばれたほうがいいかもしれません。
私としては、座面を前後に調整できないフォリストの安定した座り心地を好みます。
ヘッドレストが安定している
フォリストのヘッドレストは取り付けがしっかりしているので、なにも気にすることなく頭を預けることができます。
一方ジオーネは、ヘッドレストの上下調節機能にわずかな遊びがあり、頭を預けたときにカタリと少しだけ音が鳴りました。
これが地味に不快。
とはいえ、私はヘッドレストを必要としないので、関係ないといえば関係ないのですが。
ヘッドレストを利用するのであれば、フォリストのほうがしっくり頭を預けられると思います。
背もたれがグラつかない
先述したとおり、フォリストはジオーネほど多機能ではありません。
多機能なジオーネは背もたれ自体の高さを調節できるのですが、そのおかけで背もたれが左右にややグラつきます。
下はジオーネの画像。
フォリストにはこういった機能がないため、背もたれの安定性はバツグンです。
リクライニングが柔らかめ
フォリストのリクライニングは柔らかめに設計されています。
PC作業で疲れたときなど、必要最低限の力で背もたれを倒し、体を楽に伸ばすことができるのでとても便利ですね。
一方、ジオーネのリクライニングはちょっと硬め。
普通体型で力も普通な私は、ある程度踏ん張らないと背もたれを倒すことができませんでした。
小柄な方や女性であれば、ジオーネのリクライニングはより硬く感じると思います。
左がロックキングレバーで右が昇降レバーです。
ロッキングレバーは上向きで自由なリクライニング。
下向きにすると四段階の角度ごとにロックをかけることができます。
ひじ掛けがグラつかない
フォリストはジオーネ同様、ひじ掛けの細かい位置調整が可能です。
・上下の位置調整
・前後の位置調整
・左右の開き調整
この三つの機能ですね。
両者とも同じ機能なわけですが、なぜかジオーネのほうがひじ掛けのグラつきが大きいです。
しかし、フォリストはほぼグラつきがありません。
ちなみに肘かけの素材は、やや弾力のあるレザー調になっています。
ランバーサポートがクッション
フォリストのランバーサポート(腰を支えるパーツ)はクッション製になっています。
深く腰をかけてもクッションが効いているので違和感がありません。
腰の範囲ではありますが、上下の位置合わせも可能となっています。
片やジオーネのランバーサポートはプラスチックのペラペラな板。
下の画像をご覧ください。
フォリストのほうが1万円も安いのに、この差はいったいなんなのでしょうか。
ちょっとジオーネをディスリまくっている感は否めませんが、総じてフォリストのほうが作りはいいと思います。
あと、両者ともキャスターにはウレタン素材が巻かれているので、チェアマットがなくてもフローリングに傷はつきにくいと思います。
私は一応、寒さ対策も兼ねてチェアマットを敷いていますが。
フォリストの悪いところ
座面の下に埃がたまる
これは悪いところというより、メッシュタイプの宿命ですね。
上の画像のように、一週間も掃除を怠ればみるみる埃が蓄積されていきます。
しかも場所が場所だけに掃除が大変。
手が届きにくいこともありますが、溝とかにたまった埃を拭くのがとても面倒です。
オットマン(収納タイプの足置き)も例外ではありません。
赤丸で囲った箇所。
オットマンは座面の裏に収納できるのですが、その隙間から埃がみるみる溜まっていくのが難点。
私はオットマンを必要としないので、掃除が面倒なので取り外しています。
それにオットマンは結構な重さがあるので、これがないほうがイスが軽くて扱いやすいです。
※ジオーネにはオットマンはありません。
ちなみに、ヘッドレストも窮屈に感じたので取り外しました。
ヘッドレストが悪いというわけではありません。
私は前傾姿勢でタイピングすることが多いので、頭を預けることがほとんどないんです。
動画鑑賞などで背もたれを倒すのであれば、ヘッドレストはあったほうがいいと思います。
とりあえず、目薬をさすとき、後頭部がガツンと当たってヘッドレストが邪魔なんですよね。
でもこうして見ると、ヘッドレストとオットマンがないのでとてもスタイリッシュに映ります。
ハーマンミラーのアーロンチェアと見間違うほどの美しいフォルムと言っても過言ではないでしょう。
ちなみにアーロンチェアは20万円。
フォリストは3万円(現在39900円に値上がり)。
コスパ面を比べてもフォリストがブッチギリの優勝です。
納期が遅い
これはニトリのイスに総じて言えることなのですが、ほとんどの商品が店舗に在庫がありません。
大体、取り寄せに二週間ぐらいはかかるかと思います。
昨今のテレワーク需要で生産が追い付いていないのかもれませんね。
ですが、焦って怪しい中華のイスをポチっても後悔すると思いますので、最低、二週間の納期は見ておいたほうがいいでしょう。
まとめ
良いところと悪いところは以上です。
総合的に見ると、フォリストには悪い点がほぼなかったですね。
3万円(現在39900円に値上がり)のお手頃価格で座り心地もいいですし(私の中ではジオーネ以上の座り心地)、人気があるのもうなずけます。
本当は試座したほうがいいのでしょうが、お近くにニトリがないのであれば、一発勝負でポチるのもアリだと思います。
楽天のニトリ公式で購入すれば、楽天ポイントもついでにもらえますし。
しかも飛ぶ鳥を落とす勢いの大手ニトリで保証が5年。
これ以上の安心感はないでしょう。
私も普段からニトリを利用していますが、製品に不具合があったときなどは、嫌な顔ひとつせず速攻で交換してくれました。
そういえば、カーテンのサイズを間違ったときも神対応をしれくれましたね。
サイズを間違って買った私が悪いのにも関わらず、それどころかビニールを破って開封してしまったのに、ニトリのお姉さんはニコニコ笑顔でカーテンを無償交換してくれました。
サポート体制がしっかりと整っている会社は、社員の教育もしっかりと行き届いているんですよね。
それ以来、私はニトリとお姉さんが大好きになりました。
聞いたことのない怪しい中華メーカーの椅子を一発勝負でポチるより、私としては断然、ニトリでの購入をおすすめします。
マジでフォリストの座り心地は最高ですよ!