さて、第5回は組み立て編です。
組み立て自体は簡単なのですが、いくつか注意する点があります。
それを知らないと組み立てに失敗し、最悪、私のように人生も失敗してしまうので、くれぐれも気をつけてください。
トラック転生でもしない限り、人生はやり直すことができません。
なので、後悔しないよう、慎重にキーボードを組み立ててくださいね。
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おっさん、あんたの人生になにがあったんだよ?
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ちょっと話してみ?
さらっとスルーして本題に進みます。
組み立てる前にパーツ関係のチェック
これはパーツが届いたらすぐに確認すべきことなのですが、一応、説明しておきます。
PCBのチェック
まずは、スイッチが取り付けられていない状態で、パソコンに繋いでください。
そして、ピンセットの両先端をスルーホールに当て、各キーが入力できるか確かめておきましょう。
『ちょっとしたキーボード故障チェック・テスト』
このようなサイトなら簡単にチェックすることができます。
ピンセットがない場合、はんだを適当な長さに切り、それをUの字に曲げればOKです。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/jioieoe.jpg)
赤丸がスイッチのピンが通る箇所なので、この穴で入力テストを行います。
黄色で囲った箇所はLEDを通す穴。(四角がプラス極)
LEDを取り付けないのであれば、キー入力のチェックだけでOKです。
スイッチのチェック
スイッチの数が足りているかどうか、ピンが曲がっていないかの確認。
ピンが曲がっていた場合は、ラジオペンチで挟むと真っ直ぐになります。
けっこう、ピンが曲がっているスイッチがあるんですよね。
プレートのチェック
プレートも曲がっている(反っている)場合があります。
そんなときは、手のひらで圧迫するなどして、真っ直ぐにしてください。
力業でなんとかなります。
スタビライザーのチェック
スタビライザーの針金が真っ直ぐかどうかチェックしてください。
これが曲がっていると、カチャカチャ音の原因になります。
キーキャップのチェック
たまにキーキャップが足りないことがあります。
もしくは、同じアルファベットが二つあることがあります。
そんなときはウォーキングでもして気分を変えてください。
ケースのチェック
たまにケースがガタガタしていることがあります。
ケースが歪んでるじゃねーか! どうしてくれんだオラァ!
と、荒々しくクレームを付ける前に、机が真っ平らかどうか確かめてください。
チェックが終わったら組み立て
いよいよ組み立てです。
これも順を追って説明します。
スタビライザーの取り付け
まずはこちらの画像をご覧ください。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0054-1024x576.jpg)
PCBの上にプレ-を載せ、スイッチをはめ込み、そしてはんだ付けするわけですが、ここに大きな落とし穴が待っています。
まずはなによりも先に、スタビライザーを取り付けなければいけません。
それが下の画像です。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0055-1024x576.jpg)
これはPCBマウントのスタビライザー。(KPrepublic販売、Everglide)
この取り付けを忘れ、先にスイッチをはんだ付けしてしまうと、人生そこで終了です。
なぜなら、スタビライザーはあとから取り付けることができないからです。
そうなってしまった場合は、はんだ吸い取り線やはんだ吸い取り器を使って、スイッチのはんだを除去してください。
全部ですよ、全部。
マジ地獄ですから。
なので、ここだけはしっかりと頭に叩き込んでおいてくださいね。
それと、スタビライザーはグリスを塗ってから取り付けるといいでしょう。
そして、スイッチも仮置きし、スタビライザーの動作もチェックしてください。
もしなんらかの問題があっても、この時点であればいくらでも修正がききます。
ちなみに、スタイライザーの向きは、PCBの取り付け穴によって決まるので、なるようにしかなりません。
上の画像はネジ式のスタビライザーですが、ネジ側が小さい穴にはまるようになっています。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/heoeeee.jpg)
なので、間違うことはないでしょう。
※キー配列によってスタビライザーの取り付け位置が変わります。
スイッチの取り付け
スイッチの取り付けにも注意が必要です。
なぜなら、配列によってスイッチの取り付け場所が微妙に違うからです。
まずは、スイッチを仮置きしてキーキャップをはめ、その位置が正しいかどうかを確かめてください。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0058-1024x576.jpg)
とくにスペースの段は取り付け穴が複雑になっています。
隣り合うキーキャップがぶつからないか、あるいは隙間が空きすぎていないか、ここで入念にチェックしておいてください。
それが完了すればはんだ付けです。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0059-1024x576.jpg)
上の画像は、スイッチをはんだ付けしたものです。
プレートを固定する意味も兼ねて、四隅と真ん中あたりにはんだ付けしました。
スイッチが浮かないよう、PCBを押さえつけてはんだ付けするのがコツです。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0060-1024x576.jpg)
すべてのスイッチのはんだ付けが完了しました。
それと申し訳ないのですが、PCBの裏側の画像は撮り忘れてしまいました。
はんだ付けの作業に必死だったものですから!
あと、はんだ付けはそれほど難しくはないのですが、スイッチのスルーホール以外にコテ先を当てないように注意してください。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/hooeeee.jpg)
このように、壊れたらアウトな小さな部品がたくさんあります。
それらの部品の説明は面倒くさいので省きますが、決してコテ先で熱を与えないでください。
![](https://yukisiba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
おk
![](https://yukisiba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
謎部品には注意ってことね!
ここまできたら完成したも同然です。
あとはキーキャップを装着し、ケースに収めてネジ止めしましょう。
それがこちら。
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0061-1024x576.jpg)
![](https://yukisiba.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0063-1024x576.jpg)
ちなみにこの配列は、カーソルキーがありながら、Zの段がズレてはいません。(※配列についての詳細は第2回をご覧ください)
その代わり、『/(?)』のキーがないのですが、それは右シフトで代用します。
単押しで『/(?)』の役割、長押しで右シフトが機能するようになっています。
QMKのファームウェアを書き換えることで、そのような設定ができるんですよね。
市販のキーボードとは違って、『FN』キーも好きな場所に配置できます。
次回はそのファームウェアについて解説する予定ですが、気が変わってキーキャップの深掘り編をお送りするかもしれません。
乞うご期待!