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初心者でも簡単!0から学ぶ自作キーボード
(第5回 キーボード組み立て編)

自作キーボード

さて、第5回は組み立て編です。
組み立て自体は簡単なのですが、いくつか注意する点があります。
それを知らないと組み立てに失敗し、最悪、私のように人生も失敗してしまうので、くれぐれも気をつけてください。
トラック転生でもしない限り、人生はやり直すことができません。
なので、後悔しないよう、慎重にキーボードを組み立ててくださいね。

おっさん、あんたの人生になにがあったんだよ?

ちょっと話してみ?

さらっとスルーして本題に進みます。

組み立てる前にパーツ関係のチェック

これはパーツが届いたらすぐに確認すべきことなのですが、一応、説明しておきます。

PCBのチェック

まずは、スイッチが取り付けられていない状態で、パソコンに繋いでください。
そして、ピンセットの両先端をスルーホールに当て、各キーが入力できるか確かめておきましょう。

『ちょっとしたキーボード故障チェック・テスト』

このようなサイトなら簡単にチェックすることができます。
ピンセットがない場合、はんだを適当な長さに切り、それをUの字に曲げればOKです。

赤丸がスイッチのピンが通る箇所なので、この穴で入力テストを行います。
黄色で囲った箇所はLEDを通す穴。(四角がプラス極)
LEDを取り付けないのであれば、キー入力のチェックだけでOKです。

スイッチのチェック

スイッチの数が足りているかどうか、ピンが曲がっていないかの確認。
ピンが曲がっていた場合は、ラジオペンチで挟むと真っ直ぐになります。
けっこう、ピンが曲がっているスイッチがあるんですよね。

プレートのチェック

プレートも曲がっている(反っている)場合があります。
そんなときは、手のひらで圧迫するなどして、真っ直ぐにしてください。
力業でなんとかなります。

スタビライザーのチェック

スタビライザーの針金が真っ直ぐかどうかチェックしてください。
これが曲がっていると、カチャカチャ音の原因になります。

キーキャップのチェック

たまにキーキャップが足りないことがあります。
もしくは、同じアルファベットが二つあることがあります。
そんなときはウォーキングでもして気分を変えてください。

ケースのチェック

たまにケースがガタガタしていることがあります。
ケースが歪んでるじゃねーか! どうしてくれんだオラァ! 
と、荒々しくクレームを付ける前に、机が真っ平らかどうか確かめてください。

チェックが終わったら組み立て

いよいよ組み立てです。
これも順を追って説明します。

スタビライザーの取り付け

まずはこちらの画像をご覧ください。

PCBの上にプレ-を載せ、スイッチをはめ込み、そしてはんだ付けするわけですが、ここに大きな落とし穴が待っています。
まずはなによりも先に、スタビライザーを取り付けなければいけません。
それが下の画像です。

これはPCBマウントのスタビライザー。(KPrepublic販売、Everglide)
この取り付けを忘れ、先にスイッチをはんだ付けしてしまうと、人生そこで終了です。
なぜなら、スタビライザーはあとから取り付けることができないからです。
そうなってしまった場合は、はんだ吸い取り線やはんだ吸い取り器を使って、スイッチのはんだを除去してください。
全部ですよ、全部。
マジ地獄ですから。
なので、ここだけはしっかりと頭に叩き込んでおいてくださいね。

それと、スタビライザーはグリスを塗ってから取り付けるといいでしょう。
そして、スイッチも仮置きし、スタビライザーの動作もチェックしてください。
もしなんらかの問題があっても、この時点であればいくらでも修正がききます。
ちなみに、スタイライザーの向きは、PCBの取り付け穴によって決まるので、なるようにしかなりません。
上の画像はネジ式のスタビライザーですが、ネジ側が小さい穴にはまるようになっています。

なので、間違うことはないでしょう。
※キー配列によってスタビライザーの取り付け位置が変わります。

スイッチの取り付け

スイッチの取り付けにも注意が必要です。
なぜなら、配列によってスイッチの取り付け場所が微妙に違うからです。
まずは、スイッチを仮置きしてキーキャップをはめ、その位置が正しいかどうかを確かめてください。

とくにスペースの段は取り付け穴が複雑になっています。
隣り合うキーキャップがぶつからないか、あるいは隙間が空きすぎていないか、ここで入念にチェックしておいてください。
それが完了すればはんだ付けです。

上の画像は、スイッチをはんだ付けしたものです。
プレートを固定する意味も兼ねて、四隅と真ん中あたりにはんだ付けしました。
スイッチが浮かないよう、PCBを押さえつけてはんだ付けするのがコツです。

すべてのスイッチのはんだ付けが完了しました。
それと申し訳ないのですが、PCBの裏側の画像は撮り忘れてしまいました。
はんだ付けの作業に必死だったものですから!


あと、はんだ付けはそれほど難しくはないのですが、スイッチのスルーホール以外にコテ先を当てないように注意してください。

このように、壊れたらアウトな小さな部品がたくさんあります。
それらの部品の説明は面倒くさいので省きますが、決してコテ先で熱を与えないでください。

おk

謎部品には注意ってことね!

ここまできたら完成したも同然です。
あとはキーキャップを装着し、ケースに収めてネジ止めしましょう。
それがこちら。

ちなみにこの配列は、カーソルキーがありながら、Zの段がズレてはいません。(※配列についての詳細は第2回をご覧ください)
その代わり、『/(?)』のキーがないのですが、それは右シフトで代用します。
単押しで『/(?)』の役割、長押しで右シフトが機能するようになっています。
QMKのファームウェアを書き換えることで、そのような設定ができるんですよね。
市販のキーボードとは違って、『FN』キーも好きな場所に配置できます。

次回はそのファームウェアについて解説する予定ですが、気が変わってキーキャップの深掘り編をお送りするかもしれません。
乞うご期待!

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